しげの家のラウンジと、フロント、客室「藤」を飾る組子細工の第一人者
栄建具工芸代表 横田栄一氏の工房を訪ねました。
しげの家の先代社長が繊細な手間をかけた横田氏の組子細工に魅せられ、ぜひ館内にと申し出たのが始まり。
一番最初に客室「藤」にある障子ができました。
この障子は、昭和62年に全国建具展示会にて農林水産大臣賞を受賞しました。
横田氏は長野県の小諸市出身で、25歳で独立。長野県篠ノ井に栄建具工芸を設立。
建具職人として一番高いところを目指すとしたら組子細工ができる職人で、
やるからにはと、組子細工に取り組むことにしました。
また、組子細工だけでなく、善光寺三門などの文化財の修復・復元工事も手掛けています。
平成11年黄綬褒章、平成24年文化庁長官表彰、平成28年旭日双光章などを受章。
工房で製作された組子細工作品は、全国建具展示会で5回も総理大臣賞を受賞 ほか数々の受賞歴があります。
こちらは組子細工の元となるパーツおよび木材の見本。
木の種類により色が異なります。その木の色を活かしていろいろな表現を作ります。
こちらはパーツです。
何千個、何万個とあるパーツを組み合わせて行きます。
工房には組子細工のサンプルが飾られていました。
いろいろな模様があります。
工房の2階には、これまでに製作された作品の一部が展示されています。
全国建具展示会で初めて内閣総理大臣賞を受賞した作品(昭和56年)。
斜めのラインが当時は最新の技術を用いた表現でした。
製作には3ヵ月もの時間がかかったそうです。
組子細工の他に、文化財の修復も請け負っています。
木を知り尽くしているからこそ受けられる仕事です。
「毎年7月に行われる地元の篠ノ井祇園祭の山車も横田氏の工房で製作されました。
こちらはその模型。
屋根裏の天井の組子細工が美しい模様を織りなしています。
後継者の育成にも力を入れているとのこと。
横田氏のご自宅には、お弟子さんたちが巣立つ時に製作した組子細工があちこちに飾られていました。
横田氏の組子細工が施されたしげの家に、ぜひお越しください。
ご予約はこちらから